しまなみ海道サイクリング 尾道から今治までの所要時間ってどのくらい?

って結構質問されるんですよね。所要時間の計算って「移動距離÷速度」で出るから、尾道から四国上陸までの70㎞の距離を20㎞/hで走れば3時間30分です。剛の者だと30km/hで走っちゃうらしいので、2時間20分で四国まで行けるらしい。。。
では実際どうなんでしょ。さっそく実験開始!

 

今回のサイクリング設定

  1. ①コース:尾道市内のBETTER BICYCLESから今治市のサンライズ糸山まで、約70km
  2. ②平均時速:20km/h前後。クロスバイクの平均時速15~20km/hを想定してます。
  3. ③使用機材:のんびり走る設定で「SURLY ロングホールトラッカー」を使用しました。
  4. ④服装:カジュアルウェア。寒暖の差が激しいのでグローブ、ネックウォーマ―も用意。

 

サイクリングの目標

  1. A.尾道から今治・サンライズ糸山までの所要時間計測
  2. B.サンライズ糸山の「SHIMANAMI」モニュメントと、大島の亀老山で夕焼け写真を撮る
  3. C.ロングホールトラッカーのインプレ(ロングライド編)

以上の設定と目標でライドスタート。

では最初に設定の解説から。
①②のコースと平均時速はこちら!(下記クリックするとライド詳細が確認できます)

距離:概ねしまなみサイクリングの推奨ルート「ブルーライン」をトレース+亀老山。
タイム:走行中の時間です。休憩などで止まっている時間はカウントされていません。
標高:走行中に上った高さがカウントされていきます。しまなみ、実は上り多めです。。。
平均速度:見事20km/hとなってました!

③使用機材はこちら!SURLY(サーリー)のツーリング系バイク「ロングホールトラッカー」です。

長距離輸送トラックの名を冠したツーリングモデルのLong Haul Trucker/ロングホールトラッカー。フレームサイズは50、タイヤは26インチ。重い荷物を載せても全く動じない安定感と、長く乗っても疲れにくいということで世界一周などにも使われたり。現在は後継のディスクトラッカーにその性能は引き継がれているようですね。
キャンプライドに使ったときの記事はこちら

④服装はこんな感じです。

Raphaさんのメリノウールインナーに、レインジャケットを羽織ってます。ボトムスはUNIQLOのストレッチスキニー、シューズはGiroのランブル(SPD使用)です。11月12日の最高気温は17度、最低気温は9度だそうです(気象庁データより)
秋冬のサイクリング時はぜひ高機能なインナーを選んで下さい。暖かいけど速乾性のないインナーは危険です。汗冷えしてヤバイです。
おすすめはアウトドアブランドのインナーです。特にモンベルさんのジオラインシリーズはコスパも良くて個人的におすすめ。
ちなみに人間のスペックは、168㎝/62kgです。フレームサイズ選びの参考になれば。

前置きが長すぎてスタートが遅くなりました。12時12分というめちゃ遅いスタートです。では行ってきます。

・12:18/436m 尾道渡船前。

・向島~因島大橋
向島を時計回りに進みます。こちら側にはブルーラインがひかれてないのですが、クルマも少ないし走りやすいです。

・12:49/9.6km   因島大橋到着

・13:00/13.2km因島上陸!大浜あたり

そういえばこのロングホールトラッカーの色って、ブルーラインと同じ色目だ。
しまなみサイクリングにぴったりですね。

・因島~生口島へ
以前のブログでは、生口島へ行く前にこのファミマで休憩しないと、しばらくコンビニが無いよ~とご紹介しておりましたが、
今回はスルーします。

ロングライドのときは欠かせないFWのフレームバッグには、あんぱん(セブンの4個入り)を仕込んでおります。自転車=有酸素運動なので糖質がどんどん失われていきますので、あんぱんでしっかり糖質補給。これを走りながら食べます。フレームバッグは走りながらモノが取り出しやすいのでマジでおすすめです。

・13:46/31㎞ 生口島・サンセットビーチ近く

大三島へ渡る多々羅大橋が見えてきました。この橋を渡れば愛媛県・大三島です。

・大三島/サイクリストの聖地
迷いましたけど、ここで写真撮っておかないとねと思い立ち寄りました。さっと写真を撮ったらリスタート。
あとカフェイン欲しくなったので缶コーヒーも飲んでます。

ロングホールトラッカー、かわいいなぁ

・14:16/40.2km 大三島リスタート
舗装されたばかりの綺麗なアスファルトとブルーライン。ちょっとペースダウンで23km/hぐらいで巡航してます。
冒頭でご紹介したように、安定感抜群なので手放しでも全くふらつきません!

・14:40/46km 伯方島上陸、ちょこっとグラベルへ。久しぶりに行ったら草が生い茂っていてヤバかったです汗
FWのブロックタイヤだったので楽勝。だったけど場所は伏せておきます。

・伯方島~大島
伯方SCパークをスルー。ここには美味しい「伯方の塩ソフト」があるんですが、先を急ぎます。

大島へ渡る「伯方・大島大橋」の途中には…

しまなみ野営の聖地「見近島(みちかじま)」へ行くことが出来ます。
ここはクルマでは行けず、自転車かバイク、徒歩でしか行けないのです。3組ほどキャンプやってますね。

・15:30/55km  大島の難所に到着。尾道スタートから6個目の島、大島には2か所の上りがあります。
外周コースもあるのですが、こちらは更にキツくて距離も長くなるので、素直にブルーラインを走るのが吉。

2本の上りが終われば、いよいよ四国への最後の橋「来島海峡大橋」が見えてきます。

あ、今更なのですが…各橋へのアプローチはこんな感じで全て上り坂です。

・ループ橋を上っていけば、絶景が待っています。頑張りましょう!

これが全長4,105mの3連吊り橋「来島海峡大橋」です。長ーい!

橋の上からは、先ほど上ってきたループ橋を見る事が出来ます。
グループライドで記念撮影するアレです。

四国へ向かう方向は、若干の上り坂になっています。更に概ね向かい風が強く、ここが最後の難所になります。
この日はかなり珍しく微風でした。

・15:47/68km  四国上陸!

橋を渡り切ったところで68kmとなりました。いよいよゴール(折り返し)のサンライズ糸山まであと2㎞

・15:55/70km  サンライズ糸山到着!みきゃんがお出迎え。
尾道をスタートしたのが12:12でしたから、所要時間は3時間43分でしたね。
信号ストップや記念撮影した時間を除けば、ほぼ計算通りの時間となりました。

そして今回の目標B「SHIMANAMI」モニュメントで記念撮影です!これは映える~!
平日の夕方なので独り占めだったけど、土日は撮影待ちの行列が予想されますね。

よく見ると木製なんですね。

・サンライズ糸山から大島・亀老山へ。
次のミッションのため早々に折り返します。因みにサンライズ糸山の「風のレストラン」は15:00~17:00のあいだ閉まってます。
補給食も売ってないので注意。私はこの時点で持参していた食料を全て消化してしまいました。。。甘いものが欲しい。。。

しかし、日没は17:05の予報。急いで亀老山展望台を目指します。

・16:40/79.1km 亀老山展望台への入り口
さぁここから2.7km、標高232m、平均勾配8.5%のヒルクライムです。ロングホールトラッカーのようなずっしりしたバイクで上るのは初めてです。どうなることか。。。

久しぶりのロングライドでかなり脚に疲労が溜まっており、途中で攣ってしまいました。
軽いギアでくるくる回してゆっくり上ります。

がんばれ!あと0.5km!しかし藻塩アイス屋さんは閉まってますよ。

視界が開けてきたら、絶景まであともう少し。

何とか日没に間に合いました!!ほんとにギリギリ!
攣った足を引きずりながら撮影します。

最高の一言。

日没を見届けたあとは、展望台を目指します。ここが頂上。

そしてこれが隈研吾さん設計「亀老山展望台」です。

そして、撮りたかったアングルで、今日の相棒を撮ります。
今年イチの写真が撮れました。

めちゃめちゃ寒いけど、この時間に来れて良かった。
目標B達成です。

・尾道へ。
さぁここからは暗闇のしまなみ海道をゆっくり帰ります。もうタイムも気にせず、休憩したくなったら随時コンビニへ。
こんなに遅い時間にしなまみを走るのは初めてです。橋がライトアップされていて綺麗。

橋へのアプローチは本気で真っ暗です。LEZYNEの800を持ってきててよかった。

無事広島県に戻ってきました。多々羅大橋の県境でパチリ

生口島の南側、対岸の造船所がライトアップされています。

因島に渡る前に補給を。生口島北ICの側に10月末オープンしたセブンイレブン。
イートインスペースもあり、寒い時期には天国のような場所です。
ホントにありがたい。

夜の大浜公園もライトアップ。間もなく向島、尾道ももうすぐ。

向島・岩子島まで戻りました。見慣れた赤い橋が。
あともう少しだ~!

21:35/149㎞ 向島の渡船乗り場に到着!大島の亀老山から約4時間で戻ってこれました。

渡船から尾道を。普段は対岸にいるからわからなかったけど、こんなに明るいんですね。

寒くて足も痛めてしまったけど、それほど体力は消耗して無い感じ。不思議です。
これはロングホールトラッカーのお陰かも。
これまでクロモリやカーボンのロードバイクで何度もしまなみ往復していますが、大体いつも帰路はヘロヘロになっていてぐったりしているのですが、今回はホントに疲労感があまりなかったのです。
スピードは確かに出ません。だけど優しく背中を押してくれるような感覚がありましたね。数値化できないけど、ロングホールトラッカーはの半分は優しさで出来ているのかなと(笑)
カリカリのロードバイクとガチライドするのは厳しいけど、ゆったり長くツーリングするならこのバイクが最高なのかもしれないですね。

というわけでホントに長くなってしまいましたが、以上がしまなみ海道サイクリング140km往復ライドレポートでした。
結果として、平均時速20km/hでの所要時間は約7時間。休憩や撮影タイムを入れると9時間半ぐらいでしょうか。

勿論、しまなみ海道には沢山の良き場所やグルメがあります。地元サイクリストさんはさておき、遠方から来られる方は是非1泊2日以上でがっつりしまなみを堪能して下さい。

今回のブログがしまなみ海道サイクリングの参考になれば幸いです。

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