こんにちは!BETTER BICYCLES尾道店です。
今回はしまなみ海道サイクリングロードを、日帰りで完走したいという方にオススメのルートをご紹介します。
*今回のコースは100km前後のライド経験がある方向けのコースとなります。
*初心者の方で日帰りサイクリングを楽しみたい方はこちらをご参考ください。
・しまなみ海道サイクリングロードは往復すると140kmです!
「しまなみ海道サイクリングロード」は本州から四国へ瀬戸内海を自転車で横断できる唯一のルートです。
世界7大サイクリングルートにも選ばれ、世界中から多くのサイクリストが訪れるサイクリングの聖地です。
その全長は片道70km!サイクリング初心者の方には日帰りでチャレンジするのはかなりハードル高めです。
何度も日帰り往復をしているベテランサイクリストの私でも、帰りの70kmが本当に辛いんです。。。
でもこれからご紹介する方法ならかなり楽に帰ることができます。
・尾道から今治までは自走、帰りは船で帰る裏技
しまなみ海道を制覇したいけど、片道だけで終わりにしたいなと思う方が多いかと思います。
片道だけでサイクリングを終えるためにはいくつか方法があります。
①『しまなみレンタサイクル』を借りて、今治駅などにあるサイクリングターミナルで乗り捨て
②WAKKAさんの返却代行サービスを使う(レンタサイクルのみ)
③自転車を輪行袋に入れ、高速バスに乗って帰る
④今治港から自転車と一緒に船に乗り、因島の土生港まで帰り、残り25kmを自走する。
この中で当店がおすすめするのは④の今治港から船に乗って帰る方法です。
リーズナブル
愛車もレンタサイクルも利用可能
自転車をそのまま積載できる
距離は140kmから105kmに短縮、辛い坂道を上る回数を減らせる!
といったメリットがたくさんある方法なのです。
・今回の装備
自転車はSURLYのロードバイク、Midnight Specialです。スチールフレームで重さは11kgぐらいです。
決して速くはありませんが、乗り心地よくロングでも疲れにくいバイクです。
ウェアはCafe du ciclisteのグラベルジャージにRabのパッド付きショーツ、Northwaveのビンディングシューズ(SPD)を履いています。サングラスはOWL MILSのFrigg。視界良好でフィット感も良いので最近はずっとこれを使っています。
写真には写っていませんが、ヘルメットとグローブも着用しています。
ちなみにこの日の気温は34℃ぐらいでした。
トップスは高速ライドでなければ速乾性の高いウェアであればOK。100km以上のライドだとお尻が痛くなり、ライドに集中できなくなるのでクッションパッドの入ったパンツを穿いています。プロも使っているし、お尻の痛み軽減にはこれが一番かと思います。
フラットペダル+スニーカーでも行けますが、ロングライドには脚の筋肉を効率よく使えるビンディングが良いです。
・尾道のBETTER BICYCLESからスタート
海沿いの倉庫のような建物の2階にBETTER BICYCLESがあります。
本日はここからスタートします。
スタート時の時間は8時過ぎ。これから約70kmを走り四国上陸。
そのあとプラス10km走って今治市内でランチ、今治港から船に乗る計画です。
自転車の準備ができたら、ベタバイから約300mのところにある尾道渡船乗り場に向かいます。
しまなみ海道は島の間の橋を渡ることが可能ですが、向島に渡る時は渡船を使いましょう。
距離も短いし、待ち時間は5~10分です。
渡船代は110円です。ベタバイで販売しているkozeniポーチが便利!
・向島サイクリング
島に渡るとブルーラインという青い線が見えてきます。
こちらを辿っていくとしまなみ海道サイクリング推奨ルートを走れるようになっているので安心。
当店でも配布している「しまなみ海道サイクリングマップ」に掲載されている青い線と同じルートに
このブルーラインが引かれています。
今回は今治市内でランチを食べて船に乗るミッションがあるため、立ち寄りスポットはほぼ無しです。
休憩時間はなるべく短く、ゆっくりとしたペースで漕ぎ続けるのがロングライドのコツです。
次の島、因島へ渡るため橋までの上りがあります。
この坂がこれから渡る6本の橋全てに待ち受けているということになります。
往復すると12回上るってことですね。
因島大橋の真ん中あたりで約10km、30分ぐらいライドしました。
・因島サイクリング
因島大橋を渡って坂を下ると車道に出ます。ここで左に行くとスーパーハードコースになります。
しかも相当な遠回りになりますので、必ず右へ行ってください。
迷いそうなところには道路にこのような表示があります。
二つ目の橋、生口橋が見えてきました。この辺りはコンビニも多いので休憩もおすすめです。
この辺りで21kmぐらい。出発してから約1時間が経過しています。
まだ休憩はしておりません。
橋に向かうまでは再び上りです。斜度は3%ぐらいですがゆっくりクリア。まだあと片道で4回上りますから。
生口橋からはせとうちの景色が楽しめます。
しばし脚を止めて写真撮影も良いですね。
・生口島サイクリング
そろそろ休憩しようと思い、ドルチェさんに立ち寄りましたが定休日でした。
島で採れたレモンを使ったジェラートが人気のお店です。
ドルチェさんを通過して、生口島の瀬戸田に到着。観光やグルメスポットも沢山ある人気のエリアです。
ここにはコンビニもたくさんあるので休憩スポットとしてもおすすめです。
3つ目の橋、多々羅大橋が見えてきました。
この辺りの道は綺麗で車も少ないのでとても気持ちよく走れます。
橋の真ん中には県境もあり。
ここで写真を撮る人も多いですが、通行の妨げにならないよう注意してください。
・大三島サイクリング
大三島から愛媛県となります。とても大きな島で魅力たっぷりで大好きな島です。
また別の機会にご紹介しようと思います。
ここまでで約40km、出発してから約2時間15分ぐらい経過しています。
大三島に来たらここで写真を撮るのがお約束。
『サイクリストの聖地』です。
大三島の道路は綺麗に整備されていてとても走りやすいです。
4つ目の橋、大三島橋に到着。しまなみ海道で一番最初に架けられた橋です。
大三島橋で約48km、四国上陸まではあと22kmです。
出発してから休憩は1回、2時間40分経過しました。
・伯方島サイクリング
5つ目の島、伯方島は「伯方の塩」で有名。
途中にある道の駅で名物ソフトクリームを食べます。
お食事処もあり、ビーチもあるので休憩におすすめ。
ここで伯方の塩ソフトを食べるのが私の楽しみの一つ。
程よい塩味がソフトクリームの甘さを引き立てて、塩分補給もできます。
伯方島に到着したらぜひ食べていただきたいです。
そして5つ目の橋、伯方・大島大橋に到着。もちろんこの橋までは上り坂があります。
橋の途中から無料キャンプ場「見近島」へ降りることも可能。
自転車や原付キャンパーに人気のキャンプ場です。
・大島サイクリング
ついにやってきました最後の島、大島。
橋を渡った後の距離は約54km、出発してから3時間ぐらい経過しています。
休憩は少ないですが写真を撮りながらライドしているのでゆっくりめのペースです。
橋の近くの道は穏やかな海を眺めつつ快適ですが。。。
高速道路の入り口(大島北IC)あたりから上り坂となります。
これが大島の難所、宮窪峠です。
約800mぐらいの上り坂ですが、平均斜度は5%ぐらいなので今までの坂よりもキツイです。
そしてもう一箇所、大島南ICまでの700mも上り坂となります。
60km近くライドしているのでこの二箇所が結構キツイんです。
ちなみに外周はもっとハードになります。
二箇所の上りをクリアしたら、目の前には最後の橋、来島海峡大橋が見えてきます。
橋の近くには道の駅「よしうみいきいき館」があります。
そろそろお腹が空いてきましたが、水だけ補給して先を急ぎます。
来島海峡大橋へのアプローチは、このようなループ橋を上っていきます。グループライドでしたら橋の上から撮影するのも良いですね。
来島海峡大橋は約4kmとしまなみの橋で最長。
しかも風が強い時が多く、上り基調なので結構辛い時が多いです。
辛いけど、橋の上から見る島々がとても綺麗です。
橋を渡り切ったらついに四国上陸!
ここで約70kmとなりました。出発してから約4時間で、ライド時間は3時間15分。
平均時速は22km/hでした。
・サンライズ糸山で記念撮影
四国上陸の記念に写真を撮りに、サンライズ糸山へ。
レストランや宿泊もできる施設です。
ここにあるのがSHIMANAMIモニュメント。しまなみ制覇の記念撮影スポットです。
ぜひここで写真を撮りましょう。
渡ってきた来島海峡大橋も目の前に広がっています。
・重松飯店で焼豚玉子飯!
サンライズ糸山で写真撮影後、今治駅方面に向かいます。
お目当ては重松飯店の焼豚玉子飯です。
今治市内へのルートは下りなので楽々。
ここから約5kmほど、今治駅方面を目指します。
今治駅へのルートには自転車用のレーンが設置されています。
まだ工事中の箇所もありますが、車が多くても安心して走れますね。
そして焼豚玉子飯を生み出した重松飯店に到着!
とても人気のお店なので、平日でも開店前から行列ができています。
今回は13時ごろ到着で10人ぐらいの列ができていました。
20分ほど待った後、店内に入り焼豚玉子飯の大盛りを注文。
この大盛りは本当に大きいのでガッツリ食べたい方におすすめ。
半熟卵と甘めタレの焼豚が絡んでとっても美味しいのです。
他のお店でも食べたことがありますが、ここのが一番だと思います。
今日も最高でした!
・今治港から因島の土生港へ
焼豚玉子飯(大)で満たされたあとは、今治港から船で一気に因島まで帰ります。
まずはチケットを購入するため「みなと交流センターはーばりー」に向かいます。
写真を撮り忘れましたが、ここまで約80kmでした。
こちらの建物が「みなと交流センターはーばりー」です。
船のチケットを購入しに行きます。
建物の1階にチケット販売機が並んでおり、一番右の販売機で購入します。
行き先は土生(はぶ)港です。チケットは手荷物用も必要です。
ちなみにこの自販機はキャッシュレス対応です!
さっと購入できるのは嬉しいですね。
2つのチケットを購入して、船の到着までしばらく待ちます。
ちなみにここには清潔なトイレはもちろん、フリーWi-Fiもあるので待ち時間も快適。
ドリンクの他、カロリーメイトも売っている自動販売機もあり。
2階のフリースペースから港を眺めつつ、ゆったり待つのもよしです。
ちなみに、船に乗るときにビンディングシューズだと脱がないといけない場合があるようです。
クリートが小さいSPD系のものならセーフなようですが、SPD-SLやSPEEDPLAYのようにカツカツ音がするものはダメかもです。
折りたためるスリッパがあるといいかもですね。
出発時間の5分前ぐらいに桟橋から船に向かいます。
今回の出発は第一桟橋からでした。
こちらが因島・土生港まで連れて行ってくれる船です。
乗る時に自転車はスタッフに渡してください。
船の運行中は自転車が置いているデッキに入れないので、貴重品やGPSは外しておいた方が良いと思います。
船内はレトロな雰囲気が素敵でエアコンもバッチリ。
真夏の暑い時期には天国のようです。
今治港を出港していざ因島へ。
愛車SURLYはデッキで大人しくしております。
因島の土生港までは約1時間20分のクルージング。
青い海を眺めたり、途中立ち寄る港を見ながら、ちょっと昼寝したりするとあっという間に到着です。
因島の土生港が見えてきました。
・因島から尾道へ、残り約25km
因島の土生港に到着しました。
ここから尾道まで渡る橋は1本だけ。
フル自走だと橋を渡るために6回の上りに加え、大島の峠を超えなければなりません。
因島までワープした結果、辛い上りは全て無かったことに。
それでは尾道までの約25kmを安全に帰りましょう。
向島に戻った頃、距離は100kmを超えました。
フル自走で往復すると向島に着く頃にはかなりヘロヘロになっていますが、船でゆっくり休憩して距離も短くなったのでまだ元気です。
向島は行きと反対の東側ルートで帰ってみました。
この辺りは車も少なくてのんびりとした雰囲気です。
そして朝乗った尾道渡船に到着。
すっかり夕方になりました。
夕日を見ながら無事ゴールです。
しまなみ海道サイクリングロードを楽に制覇する方法、いかがでしたでしょうか。
今治港から船を使うと、距離をカットできるだけでなく上りの回数も減らせます。
往復140kmを走破するのは中々ハードルが高いので、ぜひこちらのルートもご検討ください。
このブログを書いたスタッフは営業日には尾道店におりますので、ご不明な点があればぜひお問い合わせください。
・今回のサイクリングルート
BETTER BICYCLES ONOMICHI
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営業時間:10:00〜18:00
定休日:水曜日